古い映画の話(7)「ブレードランナー/Blade Runner」と「イノセンス/Innocence」
2008/06/05(木)[編集]
前回『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』について書いたとき、ハリソン・フォードで調べていたら、スカパーで「ハリソン・フォード祭り」をするという情報が引っかかった。もしかして、あの作品が・・、ほんの少し期待したのだが、ラインナップにはなかった(~_~;)まぁ、ないとは思ってたけど、もしかしたらと思っただけさ!! その作品とは、『ブレードランナー/Blade Runner(1982)』です。
ルドガー・ハウアーの方が、もしかしたらハリソン・フォードより存在感があった映画かもしれないけど、ハリソン・フォードが主役です。2007年にファイナル・カットが上映されていましたね。わたしは、昔、オリジナルをビデオで見て、衝撃を受けました。
原作は、フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』です。
Blade Runner Trailer 2007 "The Final Cut"
近未来、地球環境の悪化により人類の大部分は地球外に移住し、残った人々も密集し高層化した都市部で暮らしていた。宇宙開拓の前線では遺伝子工学により開発されたレプリカントと呼ばれる人造人間が、過酷な作業に従事していた。肉体を超人的に強化されたレプリカントは、外見上は本物の人間と全く見分けがつかない。遺伝子工学の新技術によって生産され、宇宙探索や植民地惑星での危険な労働に従事し、あらかじめ死期もセットされている。しばしば反乱を起こし人間社会に紛れ込む。そのレプリカントを捕獲する役目を担うのが、特殊な判別能力を持つ専任捜査官ブレードランナーであった。
2019年、タイレル社が開発した最新型の男女6名のレプリカントが脱走、ひそかに地球に帰還してロサンゼルスに潜伏した。ブレードランナーのデッカード(ハリソン・フォード)は、捜査の為にレプリカントの開発者のタイレル博士に面会に行き、タイレルの秘書レイチェル(ショーン・ヤング)の謎めいた魅力に惹かれていく。
彼はレイチェルをテストし、彼女がレプカリントであることを知るが、彼女自身はそれを知らなかった。デッカードはスネーク・ダンスを踊っていたレプリカントの1人ゾーラ(ジョアンナ・キャシディ)を射殺。レプリカントのリオン(ブライオン・ジェームズ)に襲われるが、危ういところをレイチェルに救われた。その後、2人はアパートで結ばれる。レプリカントのリーダーであるバッティ(ルトガー・ハウアー)は、自分の死期を知ろうとしてタイレル社長と対面し、タイレルを惨殺。デッカードは、レプリカントのプリス(ダリル・ハンナ)を倒した。そして、デッカードとバッティが対決。デッカードを追いつめながら、死期を悟ったバッティは彼を見逃すのだった。デッカードはレイチェルを連れて、都市から脱出する。
西洋と東洋の文化が入り乱れ、絶えず酸性雨が降り注ぐ大都会でレプリカントをひとりずつ探し狩っていくデッカード。この街は、近未来の東京?それとも香港か上海でしょうか?
ビルの屋上では巨大な「強力わかもと」のネオンが点滅し、足元では屋台でうどんをすする人々が。これが、未来の都市かと、昔、ビデオを見たときは驚きました。他にも、ダリル・ハナ演じるプリスとデッカード(ハリソン・フォード)の戦闘シーンや、レプリカントの持ち物を調べると、(もちろん本人のものではないが)家族写真を多く持っているというシーンにも衝撃を受けました。過去や記憶を持っていないことへの悲しみ。レイチェルのように思い出を持っているものは、その記憶が本物か、人工的に埋め込まれたものか疑い、不安に陥る。明らかに「自我」を持っているにもかかわらず、人間によって「死期」までも決められてしまうレプリカントたち。この陰鬱な酸性雨に煙る近未来都市に救いはあるのか?銀色の折り紙によって作られた「ユニコーン」がすべてを象徴し、かすかな希望への道を示しているかのようにも思えました。
キャスト
リック・デッカード - ハリソン・フォード
ロイ・バッティ - ルトガー・ハウアー
レイチェル - ショーン・ヤング
ガフ - エドワード・ジェームズ・オルモス
ブライアン - M・エメット・ウォルシュ
プリス - ダリル・ハンナ
リオン - ブライオン・ジェームズ
ゾーラ - ジョアンナ・キャシディ
ホールデン - モーガン・ポール
JF・セバスチャン - ウィリアム・サンダーソン
スシバーのマスター - ロバート・オカザキ
エルドン・タイレル - ジョー・ターケル
ハンニバル・チュウ - ジェームズ・ホン
監督:リドリー・スコット
製作総指揮:ブライアン・ケリー
ハンプトン・フィンチャー
製作:マイケル・ディーリー
脚本:ハンプトン・フィンチャー
デイヴィッド・ピープルズ
音楽:ヴァンゲリス
撮影:ジョーダン・クローネンウェス
編集:テリー・ローリングス
「ブレードランナー」 荻 昌弘の解説
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実は、この前の日曜日に押井守監督の『イノセンス/Innocence』を見返していたのですが、この作品への『ブレードランナー/Blade Runner』の影響は、かなり大きいように思えました。
イノセンス/Ghost in the Shell 2: Innocence (ドイツ語版)
草薙素子(通称「少佐」)の失踪から4年後の2032年、少女型の愛玩用アンドロイド(正確にはガイノイド)「ロクス・ソルスType2052 “ハダリ(HADALY)”」が原因不明の暴走を起こし、所有者を惨殺するという事件が発生した。被害者の中に政治家や元公安関係者がいたことから公安9課で捜査を担当することになり、公安9課のメンバーであるバトーは、新しい相棒のトグサとともに捜査に向かう。
2004年、第25回日本SF大賞受賞。第57回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。これは日本のアニメ映画として史上初のことで、当時はTVのワイドショーのような番組でも取り上げられていて、「アニメがここまで表舞台で語られるようになったかぁ〜」と、ちょっとびっくりしたおぼえがあります。
原作:士郎正宗(『攻殻機動隊』講談社刊)
監督、脚本:押井守
演出:西久保利彦、楠美直子
キャラクターデザイン:沖浦啓之
メカニックデザイン:竹内敦志
プロダクションデザイナー:種田陽平
レイアウト:渡部隆、竹内敦志
作画監督:黄瀬和哉、西尾鉄也、沖浦啓之
美術監督:平田秀一
デジタルエフェクトスーパーバイザー:林弘幸
ビジュアルエフェクト:江面久
ラインプロデューサー:三本隆二、西沢正智
主題歌:伊藤君子 (VideoArts Music)
音楽:川井憲次
音響監督:若林和弘
イメージフォト:樋上晴彦
プロデューサー:石川光久、鈴木敏夫
制作:Production I.G
製作協力:スタジオジブリ
製作協力:ポリゴン・ピクチュアズ
配給:東宝
実際、押井守監督自身も、『ブレードランナー/Blade Runner』から多くの影響を受けていることを認めているようです。
Link⇒押井守、『ブレードランナー』を語る!
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イノセンス スタンダード版
ブレードランナーReview 東洋と西洋をミックスした世界観の2019年のLAが舞台ですが,和洋折衷にすることで,物語のバックボーンに混沌の度合いを増し一層の深みを与えています。ハリソン・フォードが,うどんを食べたり,日本人役と思われる,うどん屋の親父との意思疎通の無い一方通行の会話が,笑えますね。なぜ親父は,執拗に切れてるんだろう。雑踏の中から度々日本語が,聞こえて来たりと,リドリー・スコット監督は,...
やがては,実話になりそうです。 ブレードランナー 2008 096
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コメント
この記事へのコメント
ようこそ!! 来ていただいてとても嬉しいです!!
そうですね。影響関係を考えると、世の中で独立して存在するものは、何もないということを思わされます。
いろいろな形で、みんな、つながっているのですね。
2008/06/29(日) 07:27 | URL | Luna meer | 編集
こんばんは〜
SFに東洋を混ぜた世界観が,物凄くしっくりと来ました。
何かを生みだせば,
別の何かに影響を与え変化をもたらす。
食物連鎖とか,下克上なんかが思い浮かびました。
2008/06/28(土) 21:13 | URL | hiro | 編集
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