この『天空の城ラピュタ』は、日本での公開当時、興行的には成績はあまりよくなかったと聞いていたので、最初からドイツ語吹き替え版なんてないだろうとあきらめていたのですが、ありました。わたしはこのアニメ結構好きです。宮崎駿自身の好きなものを散りばめた感じの作品です。のびのびと「自分はこれが好きなんだ!!」と言っている素朴な雰囲気が好きです。
このアニメに出てくるロボット兵のデザインは、アメリカのフライシャー・スタジオが1941年に製作した連作短編アニメ「スーパーマン」の「The Mechanical Monsters」の回に登場するロボットが元ネタだそうです。照樹務の名義で宮崎駿が脚本・演出を担当した『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』最終話「さらば愛しきルパンよ」に、「ラムダ」という名で「The Mechanical Monsters」に対するオマージュとして1度、登場しています(追記にこの動画を入れました)。
『未来少年コナン』にも似てます。主人公は、コナンほどおおらかではありませんが(ってか、コナンのようなタイプの方があまりいないって!!)。女の子は、弱そうに見えて実は、気丈で、けなげで頑張り屋さんだという、クラリスやラナにも共通した、典型的な宮崎駿のヒロインのタイプです。
『天空の城ラピュタ』のドイツ語吹き替え版(予告)Das Schloss im Himmel - Trailer
音声が小さめで聞き取りにくいかもしれませんが『天空の城ラピュタ』のドイツ語吹き替え版です。
Das Schloss im Himmel(ドイツ語バージョン)
舞台は、飛行機械の発達がわれわれの歴史よりもすすんだ、19世紀末のヨーロッパのパラレルワールドのような世界です。鉱山町で働く少年パズーは、飛行石の力で空からゆっくりと落ちてくる少女シータを助けます。
シータが、冒険家であったバズーの父親が、かつて見た空中に浮かぶ城「ラピュタ」に住むというラピュタ人の子孫であると知ったバズーは、ラピュタ王家の末裔であるシータの行方を追う空賊や政府からシータを守り、空賊ドーラ一家と共に、飛行機械・フラップターで闘うというお話です。
このアニメの中に出てくる飛行機械の「飛行船」がノスタルジックな雰囲気をかもし出しています。「飛行船」といえば、「日立のキドカラー」か、戦前のドイツの「ツェッペリン」でしょう!!
でも、最近、といっても2年位前かな、「飛行船」を見た覚えがあります。空を飛んでましたが、「キドカラー」や「富士フイルム」の宣伝ではなかったような気がしますが・・・なんだったかなぁ。
少し調べてみました。
Link⇒Wikipedia(ツェッペリン)
ツェッペリン(Zeppelin)とは、20世紀初頭、フェルディナンド・フォン・ツェッペリン伯爵が開発した硬式飛行船で、「軟式飛行船(blimps)」とは異なる。
硬式飛行船の設計が優れている点は、浮揚用水素ガス袋と、船体構造とを分離した点にある。従来の軟式飛行船は、ガス袋そのものを船体としていたため、変形しやすくなり、高速飛行は不可能であったが、硬式飛行船はアルミニウム合金の多角形横材と縦通材で骨格をつくり、張線で補強し、その上へ羽布(麻または綿布)を張って流線形の船体を構成し、ガス袋を横材間に収めたため、船体の外形を保持することができ、飛行機よりは遅いものの、駆逐艦には追尾できない高速飛行が可能となり実用的な空の輸送手段となった。
硬式飛行船の第1号は1900年のLZ1で、1909年にはツェッペリン伯爵は飛行船製造事業とともに、DELAG(Deutsche Luftschiffahrt Aktiengesellschaft)という世界初の旅客を運ぶ商業航空会社を創立した。両方の会社とも本拠地はドイツ南部にあるボーデン湖畔のフリードリヒスハーフェンにあった。
ツェッペリン社は1930年代までは順調に経営され、ドイツからアメリカ合衆国や南米に至る長距離航空路線を維持した。しかし、大恐慌とナチス党の台頭が会社に災いした。特に、フェルディナンド・フォン・ツェッペリン伯爵の後継者のエッケナーとナチスとは犬猿の仲であった。そのため、ツェッペリン社はドイツ政府により1930年代なかばに国有化された。
また、1937年5月6日、同社の旗艦であるヒンデンブルク号は、アメリカのレイクハースト飛行場に着陸作業中、火災を起こし墜落、多数の犠牲者を出した。これにより、ツェッペリン飛行船の定期旅客航路の運航は中止され、ツェッペリン社は惨事の数年後には事実上活動を停止した。事故当時は水素ガスの使用がこの事故の原因とされたが、現在ではこの説は否定されている。
現在見かける「ツェッペリンNT(Zeppelin NT)」は、1990年代にドイツのツェッペリン・ルフトシフ・テヒニーク社によって開発された飛行船。NT はドイツ語で「新しい技術(Neue Technologie)」を意味する。
その名の通り、ツェッペリン型硬式飛行船を最先端の技術で現代に継承することを目的としており、外皮膜を新素材の化学繊維、骨格を炭素繊維で組み上げ軽量化しているほか、エンジン配置や制御方法を工夫し、従来の飛行船よりも地上要員を少なくして運用できるなどの次世代飛行船の名にふさわしい特徴を持つ。全長75m、乗員2名、乗客12名、巡航速度80km/h、最大航続距離900kmの性能を持つが、将来的には積載能力や航行能力の拡大も可能。
1997年9月にプロトタイプとして1番船フリードリヒスハーフェンが進空し、2001年8月に2番船ボーテンゼー(後に日本飛行船が購入し、日本で保有)、そして3番船の計3隻が建造された。2007年現在、4番船が建造中である。
年代から考えると、最近わたしが見た「飛行船」は、昔から見ている「富士フイルムの飛行船」とは、別物のようですね。「日本飛行船の飛行船」だったのかな(゜o゜)
Link⇒ツェッペリンNT 株式会社日本飛行船のサイト
【追記1】
ヒンデンブルク号爆発事故(Hindenburg Disaster)
Hindenburg disaster
ヒンデンブルク号爆発事故(Hindenburg Disaster)とは、1937年5月6日にアメリカ合衆国ニュージャージー州レイクハースト海軍飛行場で発生したドイツの硬式飛行船・LZ129 ヒンデンブルク号の爆発・炎上事故のことです。乗員・乗客35人と地上の作業員1名が死亡。この事故により、大型硬式飛行船の安全性に疑問が持たれ、それらの建造が行われなくなりました。
1912年4月14日に起きたイギリスの豪華客船タイタニック号沈没事故、1986年1月28日に起きたアメリカ・スペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故などとともに、20世紀の世界を揺るがせた大事故のひとつです。
この事故を中継しているレポーターが、最期は泣きそうな声になり、最初はおそらくヒンデンブルク号の紹介の中継だったのだと思いますが、目の前で起きた思いがけない事故にショックを受けていることがありありとわかります。
航空機などの事故は、起こる確率は大変低いものですが、発生すると大惨事になります。現代の各航空会社も、点検や安全管理をしっかりして欲しいものです。
【追記2】
宮崎駿がロボット兵のアイデアを得た、アメリカのフライシャー・スタジオが1941年に製作した連作短編アニメ「スーパーマン」の「The Mechanical Monsters」の回です。
Superman: The Mechanical Monsters
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